延寿石鹸の生薬成分
ABOUT HERBAL MEDICINE
◇炎症を抑えるシコン
シコンは、むらさき草の根を乾燥させたもので、その根は特有の紫色をしています。
シコンは、中国の古典漢方訳書「神農本草経」にも収載されている代表的な生薬の一つで、明代には漢方薬「潤肌膏」の外用剤としてシコンが処方されています。また、日本では、江戸時代の名外科医、華岡青洲が考案した「紫雲膏」の主薬にシコンが用いられ、皮膚薬やヤケドの特効薬としてもてはやされました。
シコンの薬効には、清熱、涼血、消腫、解毒作用があり、解熱剤や解毒剤の常用薬として内治療にも用いられています。
また、シコンには優れた抗菌・抗炎症作用、細胞賦活作用などがあり、湿疹、角皮症、水虫、うおの目、ニキビ、あかぎれ、ひびなどの皮膚疾患や、ヤケド、切り傷、すり傷などの外科治療の用薬に処方されています。皮膚の炎症を抑え、皮膚刺激をやわらげ、すこやかな状態を取り戻すのに有効です。